2013年4月14日日曜日

ボーンズ ハードコア ブッシュのセッティングについて


革命的近代ブッシュ"BONES HARDCORE BUSHINGS"。従来のブッシュとの大きな違いは高品質なウレタンを使用しており中心にプラスチックのコアが入っているという点だ。中心にコアが入る事によってブッシュがよじれ難くなっており、高品質なウレタンは反発弾性が高くクイックな跳ね返りを実現している。ブッシュを変えたからといって急に上手く滑れるようになる訳ではないが、ボールやアール、バンク等で重心を傾けた時や、グラインドでブッシュに負荷を掛けた後のレスポンスの速さは大いに役に立つ。サーフスケートのように体重移動で推進力を得る滑り方でも加速に違いが出る。例えるならば、運動においての雪駄とスニーカーぐらいの差、、、それは大げさか。ブリトニー・スピアーズが履いていたスケッチャーズとハイテクノロージーなナイキのシューズぐらいの差と言った方が適切かもしれない。


ブッシュのセッティングには注意すべき重要な点がある。それは締め過ぎない事。ナットの締め具合は微調整に留め、硬さはブッシュの組み合わせで作り上げた方が良い。なぜならば、無理に締められたブッシュは本来の反発弾性をフルに活かせないからだ。ブッシュをスプリングに置き換えてイメージしてもらえれば解りやすいかもしれない。柔らかいからといってどんどん締めてゆくと可動範囲が狭くなり、反発力が低下する。ボーンズのハードコアブッシュのコアにあるプラスチックはナットを締めすぎると簡単に割れてしまう(ベンチャートラックにはキツいという報告あり。ワッシャーを外してもキツいようであれば、無理に締めずにヤスリがけで高さ調整推奨)。トラックに付属してくるノーマルブッシュも締めすぎるとすぐに裂けてしまう。

ではどのようなセッティングがベストなのかというと、ここまで書いておきながら「好み」としか言いようが無い。随分前にスケートショップ"INSTANT"のブログで見かけた記事によるとブッシュを使わずにキングピンに金属のワッシャーを何枚も挟み込んでガチガチの状態で滑る人もいるらしい。ただ言える事があるとすれば柔らかすぎればウィールバイトの心配が尽きなく、硬すぎればノーズを上げなければ方向が変え難くなるという事。参考までに、ストリートが上手い人を観察すると、ボーンズのハードコアブッシュのミッドを前後に装備し、前後の硬さも大体同じというセッティングが非常に多い。

ブッシュは単純に板の幅やトラックの幅、足の大きさ、身長体重の影響を大きく受ける。身長190cm、足のサイズが30cmの友人はボーンズのハードコアブッシュ ハードでも柔らかそうで、充分に倒し込む事が出来る。私はスニーカー27cm、体重63.5kg、身長169.9cm。ブッシュはノーズ側のトップ、ボトム(デッキに近い方)共にハードコアブッシュのソフト。テール側のトップにインディペンデントのブッシュ ミッド、ボトムにインディペンデント ハードというセッティング。かなりノーズ側は柔らかく、ダウンヒルの直滑降ではぐらぐらしてしまい不安定で危険だが、カービングにおいての加速損失は少なく、曲面に入った時のフロントサイド ターンにおいて板がついてこず背中から落ちる恐怖感、あれがあまりなくて良い。ただし、このセッティングは前後の動きが極端に違う為、スイッチやフェイキーをやるには不向きだ。

ノーズ側が硬く、テール側が柔らかいセッティングでは曲がるたびにパワースライドが入るような感覚を覚える。船に例えるならば船尾に舵があるような状態に近いかもしれない。車に例えるならば、常に車庫入れ状態。これはあまりお勧め出来ないが、高所からスピードをつけて着地する場合はウィールバイトを避ける為に有効な手段でもある。金銭的な余裕が有るならば、様々なブッシュを色々と組み合わせて試してみるといいだろう。

追記:2013 6/13(木)

基本的にボーンズ ハードコア ブッシュはトップ側(地面に近い方)にワッシャーが不要な構造になっている。少しでもデッキを軽くしたいのであればワッシャーは挟まなくても全く問題がない。しかし、ナットを締めてネジ山が露出している場合はグラインドで削れてナットが動かなくなるばかりか、キングピンを切らなければトラックを外せなくなる事もある為、それを避けるのにワッシャーを挟むのも一つの手段である。


Youtube動画を左右反転
http://concreteage.blogspot.jp/p/youtubevimeourl-function-youtube-this.html
誰しもが読み方に困惑するブッシュブランド"Khiro"
http://concreteage.blogspot.jp/2013/11/khiro.html
スケートボードを長持ちさせる3の方法
http://concreteage.blogspot.jp/2013/07/blog-post_10.html

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